3分でわかる、リスクを抑えて勝率を上げる方法
最初に、初心者がFXの取引で心がけるべきことがあります。
それは、
「利益を出すこと以上に、リスクを抑えて管理する」
ことです。
これは初心者ほど、思考が利益を出すことに先行し、ついつい自分の持っている資金を失う怖さを忘れてしまうことが多いからです。
そこで、手堅く低リスクで利益を創出する方法を、紹介いたします。
以下に示す方法は、複雑な知識も要求されないため、FXの取引に慣れていく意味合いでもオススメです。
1:カギは『スワップポイント』
FX初心者の方は、今まで通貨のチャートを見ても、新しい分析方法を試しても上手くいかないことなどザラにあったでしょう。
とりわけ、始めたばかりの時に損をして怖くなってしまった。
そんな方も中にはいるのではないでしょうか?
そこでオススメするのがこれから教える低リスクなFXでの稼ぎ方です。
それはスワップポイントを利用すること
です。
項目「スワップ」でも紹介した通り、スワップポイントとは通貨のポジションを持ってるだけで、二国間の金利の差額分だけ、一日あたり生じる利益や損失のことです。
(ポジションとは、FXでは「(ある)通貨を買っている」「(ある)通貨を売っている」という状況を表す言葉です。)
つまりスワップポイント差がプラスの数値ならそれだけ日に日にお金は増える計算になります。
ですが、ただポジションを長期で保有していても、為替変動リスクに晒されます。
為替レートが大きく変動してしまった時、結局スワップポイントの利益より損失が大きくなってしまいます。
最悪、ロスカット(損失であるのに、強制的に決済されてしまうこと)による大損だってあり得ます。
「え、じゃあどうするの!?」
ご心配なく。それを解消できるリスクの低い方法を紹介します。
2:各社の『スワップポイント』の差を利用する
答えは
スワップポイントが各FX会社によって違う
のを利用する方法です。
想像しづらいと思うので例をあげます。
下の表を御覧ください。
FX会社 | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
A社 | 100円 | -106円 |
B社 | 80円 | -80円 |
上の表はある時のA社とB社の米ドル/円で、10,000通貨分のポジションを持った時のスワップポイントです。
今、「A社で買いポジション、B社で売りポジション」を持つとします。
A社のスワップポイントでは毎日100円貰えます。
逆にB社のスワップポイントでは毎日80円支払います。
その場合、
100円(買いスワップ) - 80円(売りスワップ) = 20円
の差額が毎日プラスで入ってきます。
例え価格が大きく変動しても、両建て※1しているので相殺されてリスクは生じません。
※1 両建てとは、同一銘柄において売りポジションと買いポジションの両方を保有している状態
つまり、一日あたり20円の利益が入ってきている計算になります。
今回の例の場合、10,000通貨で1年間保有し続けたとすると、
20 × 365 =7,300円
の利益が確定します。
スワップポイントに差のあるFX会社2社で口座を開設して両建てするだけなので、誰でも簡単に、なおかつテクニックなど無くてもほとんどノーリスクな上に、勝手に資産が増えていく仕組みになります。
3:リスクのある場合とは
当たり前ですが、物事に絶対はありません。
リスクが生じる場合も、紹介しておきます。
パターン1:スワップポイントの逆転
これは単純にA社とB社のスワップポイントが逆転し、スワップポイント差がマイナスになった場合です。
(たとえば、A社のスワップポイント急下落、B社のスワップポイント急上昇などの時ですね。)
この場合、逆に毎日利益が減るどころか損をしていく事になってしまいます。
ですが、このようなケースは稀ですし、あったとしてもその時点でポジション決済をしてしまえば利益が確定できるのでリスクとしては大きくないです。
対策としては、毎日スワップポイントをチェックすることで防ぐことが出来ます!
パターン2:ロスカットの発生
急激な為替レートの動きの影響で、買い注文、売り注文のどちらか一方がロスカットされて強制決済されてしまう場合があります。
その場合当然ですが、もう片方は為替リスクに晒されてしまいます。
ただこれもA社⇔B社間で定期的に資金移動をすることで、大きな値動きがあってもロスカットされないように調整すれば大丈夫です。
つまり
リスクはあるもののそれに対する対策も打つことが可能
ということです!